
酸化防止剤
酸化防止剤は、油脂等の食品成分の酸化現象による変質を防止し、食品の安全性向上とおいしさの保持の目的で使用されています。
酸化による風味や色の劣化、物性の変化、過酸化物などの有害物質の生成、栄養成分の分解等を防ぎます。
酸化防止剤の主な有用性
(1)食品の安全性の確保
油脂の酸化による過酸化物などの有害物質の生成を防止し、食品の安全性の確保に役立ちます。
(2)食糧資源の有効利用
食品の保存性を向上させ、廃棄などのムダをなくすとともに、限りある食糧資源の有効利用に役立ちます。
(3)食品の品質・栄養価向上
酸化による食品の風味や色の劣化、ビタミンなどの微量栄養素の分解を防止します。
酸化防止剤の種類
酸化防止剤には、ビタミンC(アスコルビン酸)やチャ抽出物など水溶性の酸化防止剤、ビタミンE(トコフェロール)やBHA,BHTなど油溶性の酸化防止剤、ローズマリー抽出物のような水、油どちらにも溶解する酸化防止剤があります。
対象とする食品、現象により、適切な酸化防止剤を選定する事で、より効果が発揮されます。味、におい、溶解性等にも注意が必要です。
主な酸化防止機構(油脂の酸化)
よくあるご質問
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